シカゴ便りはシカゴ郊外に住む息子うま君がお届けしているのですが、
最近仕事が忙しいとかで、母が聞き取りして代わりに書いています。
9月23現在、COVID-19の状況は下記の通り。
世界の感染者累計 31,771,402人、死者975,310人、重傷者数62099人。
アメリカの感染者累計7,097,937人、死者205,471、重傷者数14059人。
アメリカが世界で感染者、死者ともに最も多い国です。
イリノイ州では、感染者279,525人、死者は8,722人。
感染者数ではアメリカの州では6番目の多さです。
幸いうま君の周囲では皆さん無事とのことで、とりあえずほっとしています。
仕事はどうしてる?
仕事は相変わらずリモート。
2月下旬から一度も会社には行っていないそうです。
最近部署が変わったのに、対面の顔合わせもしていない。(驚き!)
米国の会社勤務の友人も、ずっとリモート勤務。
ですが日系の会社に勤める別の友人は、リモート可能な職種であるにもかかわらず、出社しているらしいです。
現在のコロナ渦での生活環境
レストランは人数を減らして店内で飲食できるようになった店もあるようです。
スーパーマーケットやドラッグストアなど、以前は欠品していたものも、
現在では問題なく買うことができます。
マスクや消毒関係のものも、普通に店頭に並んでいるそうです。
もちろん、マスク着用、手の消毒、2mの距離を保つ対策は必須。
友人がシカゴから成田へ帰国
最近うま君の友人の一人が、ビザの関係で帰国を余儀なくされました。
シカゴから成田へのANA便ですが、欠航になることもなく予定通り無事に帰国できたそうです。
その時のオヘア空港の様子など撮影してもらいました。
空港も機内もみごとにガラガラ。
これだけ人がいないとゴーストタウンのようで怖い。
その方はIKEAで家具を買って新生活を始めていたのですが、
帰国の際には、IKEAで購入した家具をすべて返品して、全額返金してもらったとのこと。
アメリカの返品制度全般だと思いますが、IKEAでは1年以内だと返品OKだそうです。
1か月ならまだわかるけど、1年って何?不良品でもないのに…。
よく小売り崩壊しないなぁと不思議でなりません。
アメリカに航空便荷物が送れない!
ストレスがたまっているうま君に、梅干しやおもち等の応援物資をEMS(国際スピード郵便)で送ろうと思って郵便局のサイトを見たら、
「EMS及び一部の航空便の引受けを一時的に停止しています」の記載が!
郵便局の航空便は一般航空機に混載しているらしいのですが、コロナ渦で欠航便が多く、人員の手配も困難になっていることが原因のようです。
4月からって…知らなかった…。
数か月遅れ?でよければ船便で送れるようですが、無事に届くと思えない…。
DHLやFedexなどのクーリエサービスは、自社で貨物便を飛ばしているから通常通り送れるようですが、気軽に梅干し送れる料金じゃないです、はい。
まさかこんな事態を予想だにしなかった私は、改めて『パンデミック』の恐ろしさを認識することになりました。
BLM(Black Lives Matter)抗議運動
前回4月のご報告後の最も大きな出来事が、5月のジョージ・フロイドさんの死亡に抗議するデモでした。
イリノイ州でも大規模な平和的デモ、そして町を破壊する暴動・略奪が繰り広げられました。
5月31日には、ダウンタウンのアイコンのひとつ メイシーズ百貨店(Macy’s State Street)が暴徒に襲われた様子を、CBSが”‘We Lost Macy’s,’ Police Official Says(メイシーズ陥落)”というショッキングなタイトルで報じました。
9月下旬現在でも抗議デモがおさまる気配はなく、『Protest Chicago』というサイトでは、デモの予定を告知しています。
郊外では比較的デモは少ないですが、ローカルサイトで告知することもあるようです。↓
先日、うま君がダウンタウンに出かけた時にちょうど大規模デモに遭遇したのですが、ゆうに100人を超える警官の数に恐ろしくなり、写真も撮れなかったのだそうです。
街の至る所に暴動の跡が見られたとのことでした。
また町山智浩さんが、カリフォルニア州の抗議デモについて、BSAsahiで詳しく伝えています。デモ隊の真っただ中で取材を敢行されています。
町山智浩のアメリカの今を知るTV With CNN #99
米国黒人の抑圧の歴史を知る一助となるのが、NetflixがYoutubeでも公開してくれている『13TH』。必見です。
*13TH: 合衆国憲法修正第13条(奴隷制廃止条項)
アメリカの刑務所制度を検証し、体制の抑圧に立ち向かう米国黒人の歴史を生々しく描いています。
2016年制作とのことですが、最近作られたものだとばかり思いこんでました。
もうずっとずっと前から同じことが繰り返されていたのです。
犯罪の増加
今年の1月から7月にかけて、シカゴでは殺人事件と銃乱射事件が急増したそうです。
Chicago Homicides and Shootings Rise Sharply in 2020
ちなみにシカゴの市長Lori Lightfootさんは、民主党に属し、LGBTをカミングアウトしている黒人弁護士です。
7月下旬 トランプ大統領は、抗議デモ・暴力犯罪への民主党市長の対応が弱腰だとし、連邦法執行職員をシカゴ、アルバカーキ、ポートランド、カンザスシティに投入(レジェンエド作戦)。
結果シカゴにおいて8月の犯罪は減少したとのことですが、強権的な対応が一層の分断・怨恨を生み出しているように思います。
また状況が変わったら、順次アップデートします。
