こんにちは、うまです。
すみません、また前回のシカゴ便りから長い時間が空いてしまいました。
今後は、小ネタを定期的に投稿していこうと思っています。
今回のシカゴ便りは、私の右ひざ前十字靭帯に関する、セカンドオピニオンについて。
(トップの写真は、記事には関係ない通りがかりの消防署です。救急搬送されたわけでも、シカゴファイアの51分署でもありません。)
今までの経緯
以前のシカゴ便りに、私が今年1月に、サッカーで右ひざ前十字靭帯の部分断裂を負ってしまったことを書いたと思います。
(もう少し前の経緯から説明すると、まず2017年に一度同じ部位の完全断裂を負い、当該部位の再建手術を行っています。今年1月は、手術で移植した靭帯を”部分”断裂してしまったというものです。※完全断裂ではなくまだつながっている箇所がある。)
まず1月に以前手術してもらった先生の診断をうけて、そこから1か月強のフィジカルセラピーを終え、そのあと先生に言われていたのが、以下の点でした。
(1)まだ靭帯はつながっているので、日常生活を行う分には問題ない
(2)ただしサッカーをするにはもう少し膝周りの筋肉をつけないといけない
(3)それで少し練習をしてから実際に試合などをして、もし切れてしまったらまた手術
別にサッカーは私の人生に必須ではありませんが、人との交流や心身の安定など、多くをもたらしてくれることも事実。私は今後どうするべきか非常に悩んでいました。
そして、さまざまな人からセカンドオピニオンをすすめられ、ようやく重い腰を上げました。
セカンドオピニオンのドクター探し
とっかかりは、私のお客様にして、現地に30年以上住む日本人の方で、現地のいろいろなアドバイスをくれる頼れる母的な存在。
その方に、自分が整形外科のセカンドオピニオンをシカゴ地区で受ける場合どうするか、と質問をしたところ、こう答えてくれました。
(1)まず、すでに私がかかっていた Illinois Bone & Joint Institute(略してIBJI)は、セカンドオピニオンで訪ねるレベルであること。実際にその方は肩のお怪我でIBJIにセカンドオピニオンを考えていたとのこと。
(2)IBJIと同程度のところとなると、Northwestern大学病院しか思いつかない。そこの整形外科のドクターをネット検索して、ドクター指名で受診するのがよいのでは。
(3)ドクターを選ぶ際に、あまり年寄りすぎず若手すぎず、脂がのっていそうな方がよいのでは。年寄り過ぎると最新の技術に対応していない人もいると思うので。
私はこのアドバイスをもとに、ネット検索を敢行。
キーワードは「Northwestern Orthopedics」。
(Orthopedicsは整形外科の意)
そうすると、アメリカの病院のサイトに必ずあるドクター検索に行きつきます。
(Northwesternのドクター検索ページはココ)
ドクター検索ページで、検索条件を絞り、そのサイトの”Rating Score”と”Rating数”を参考に3名の候補者を上げました。
アポ取りと下準備
一人目は見た目が優しそうで脂がのっていそうな先生。
Fellowshipが2006年と比較的最近ですが13年のキャリアは十分と考え、そのドクター紹介ページに書いてある電話番号にアポ取りの電話をしました。
電話でアポ受付担当がでると、まず最初に私のProfileに関して20分以上の問答…。
まだアポとれるか分からないのに…と思いましたが、これは病院単位で必ず最初に必要です。
聞かれる内容は大体以下の点。
1.氏名、生年月日
2.持病やアレルギー、生活習慣など
3.病状、受診を希望する経緯
4.保険情報
アメリカの医療費は高額になるので、患者が何の保険に入っているか、保険がその病院に対し有効か、電話のアポ取りの時点で確認されます。
日本では通院してから保険証の提示が一般的だと思いますが。
保険が有効かどうかは、保険番号を伝えると病院側が勝手に確認してくれます。
そしてようやく私のProfile作成が終わったようで、肝心の受診日調整。
なんとその候補者一人目は3週間待ち…。
あきらめて候補者二人目について、同じ担当で対応可能か聞いてみると、OKとのこと。
アメリカあるあるのたらいまわしにされなくてよかった…。
二人目は、大学卒が1983年となかなかのベテランだが、アポが1週間後にとれるとのことでその方に決めました。
なお、セカンドオピニオンの場合、最初のドクターの診察結果書類やMRIなど(総じてMedical Recordという)を、診察一週間前までに病院にDropする必要あるといわれ、病院は家から40分程度かかりますが、翌日病院まで持っていきました。
(ちなみにその日悪天候のせいか、すさまじいHighwayの渋滞で片道1時間半程度かかりました…。)
初回予約日にトラブル発生
そして待ちに待った診察日、なんと仕事で大トラブルが発生!
私の担当しているシステムで、XXX社の人為ミスによりこれまでにない大規模障害で、15時に予約していたアポはあえなくキャンセル…。
ドクターのアポが何週間待ちになったら最悪だなぁと気を落としながらリスケの電話をすると、なんと一週間後の同じ時間でOKでした。
本当にラッキー。
いよいよ病院へ
一週間後、やっと病院へ向かいます。
Northwestern大学病院はどこもすごく大きいのですが、アポをとったドクターのOfficeは、写真でわかるように一階建てのこじんまりとしたもの。
大丈夫かなと思いつつ入ると、受付の女性の対応が、いままでの病院で最高レベル。
そういえば、電話アポの担当も、他の病院よりは親切でしっかりしていました。この時点でこの病院の格の高さがうかがえます。
そして最初のCo-payの支払いを行います。
Co-payは簡単に言うと保険加入者の自己負担額、大体50ドルくらいで各診察の最初に払います。
※その病院の基準で払わない場合もあります。実際は保険適用後にさらに自己負担額が発生して払うことになるのですが。
そして個人情報などに関する承諾書類にサインをしていると、途中にも関わらず受付からものの5分で診察室へ通されます。
普段は書類サインが全部終わってようやく中へ通して、そこから20~30分ドクターが診察室に入ってくるのを待つなんてザラなので、この対応には感激。
そしてドクターともすぐにご対面。写真の印象と同じですごく優しそうな方で安心しました。
納得の行くオピニオン
いよいよ診察。
事前に送られたMedical Recordも全部目を通してMRIも見たが、なんとも言えないので触診したいといわれます。
前十字靭帯の状態確認の定番である、足を曲げた状態でリラックスさせ、そこから急激にひざ下全体を、私からみて前方へ引っ張る。
するとガチっとストップするので、これはきちんと前十字靭帯が機能している証拠と言われました。
そして全体的なFeedback。
まず「最初のドクターの意見に同意する」と言われました。
触診の結果からも、いまの時点で手術が必要と思わない。
ただしサッカーなど激しいスポーツは、やはり再断裂の恐れがあるのでおすすめしない。
それよりも自転車などを薦める。
もしサッカーがしたいなら、足腰全体を強化し、着地したときに膝が変な方向へ曲がらないようにする必要がある。
また特注ギブスの着用も勧める。
ただしそれでも再断裂リスクはある、と言われました。
診察が終わって
セカンドオピニオンで良い結果を期待していたわけではなく、むしろ最初のドクターの意見の再確認をしたかったので、素晴らしいドクターの意見が聞けて大変満足でした。
結局自分自身で今後どうするか、まだ決めかねているのですが…(汗)
というわけで、また長くなってしまいましたが、以上が私のセカンドオピニオンの体験談になります。
かなり特定的になってしまいましたが、基本的な流れを参考にしていただければ幸いです。
ではまた次回、近いうちに。See you guys soon!
