こんにちは、うまです。
今回は、先日行ったSCジョンソン本社見学ツアーについてです。
目次
SCジョンソン社とは
SCジョンソン社(ジョンソン・ワックス社は旧社名)は、世界的に有名な、家の掃除全般に使われる洗剤などを扱う会社です。
カビキラーやジップロックなど、どの家にも必ずある製品を販売しています。
私も知らずにジョンソン社製のトイレ洗剤を使っていました。
なぜ私がそんな会社を見学に行ったかというと、建築ファンの母より、かの有名なアメリカ人建築家フランク・ロイド・ライト氏がデザインした本社なので是非とも見学してもらいたい!という強烈なプッシュがあったためです。
私も少なからず変わった建物には興味があったし、自宅から車で1時間程度ということもあり、4月の天気の良いとある休日に出かけてみました。
ラシーンへのドライブ
本社はイリノイ州からウィスコンシン州へ入って間もないラシンというミシガン湖沿いにある小さな町の一角にあります。
行きの道の途中、思いがけず素晴らしいミシガン湖の景色に出会います。
下はイリノイ州側を向いた写真。よく見るとシカゴのダウンタウンが豆粒大ですが見えます。
- ラシンからシカゴ方面を見る
- ラシンから見えたシカゴ
本社到着
そしていよいよSCジョンソン本社。
ツアーを事前に予約していたので、受付に名前を伝えて案内を待ちます。
待っている間に見つけた、受付建物内にあった椅子。
これもライト氏のデザインとのこと。
背もたれ部分が回転するようにできています。
良い姿勢を保つための最適な形として設計されたようですが、導入当初は転ぶ社員が続出。一度ライト氏に苦情を入れたようですが、ライト氏は「それは姿勢が悪いからだ」と言って聞き入れなかった、という逸話が残っているようです。
そしてライト氏の等身大パネル…ネットで調べたら実際の写真は横にジョンソン社長も並んでいましたが、うまく切り取られていて笑いました。
( ツアー参加者は #WrightNowAtSCJ でSNSに書き込めと…)
研究棟 Research Tower
やっとツアーの案内が始まると思ったら、ガイドさんから最初に一言…
「Interior photo is not allowed」つまり建物内部の写真撮影は禁止。
写真を撮りまくろうと思っていたのでがっかり。
なので本記事では少しだけ外部の写真を公開します。
まずこちらが研究棟。
これもすごい作りになっていて、実は四角の建物の真ん中に円柱が入っていて、円柱の中に階段があり、円柱回りが実際のフロアという構造。
そして驚きの窓ですが、ガラスチューブ(Pyrex glass tubes)をいくつも積み重ねて作られています。
ガラスチューブ達は、互いの間にゴムを挟んで接着されていました。
なおこの研究棟は現在使われていませんが、建てられた当初、周辺の工場などが鬱々とした雰囲気だったので、それを打破すべくなるべく太陽を入れようというコンセプトで、このような窓のデザインになったようです。
公式サイトの研究棟ページに何枚か乗っていますので興味のある方はご覧ください。
内部の写真はゆりパッド Lily pads
下の写真は研究棟と管理棟の間にある、ちょっとしたプール。
後で調べたら、樹木状(dendriform)の柱が建物全体のモチーフになっていて、上部が百合の花が開いているように見えるので、ライト氏自身は「ゆりパッド(Lily Pad)」と呼んでいたそうです。
管理棟 Administration Building
このあと管理棟にもいったのですが、やはり内部写真を撮ることはできず。
管理棟は現在も実際に使われており、上の写真ではわかりづらいですが、建物の窓際にそって個室Officeがずらっと用意されていました。
こんなところで仕事したら、非日常すぎてフワフワしそうですが、慣れるものなんですかね。

ツアーに参加してみて
私が申し込んだのは、本社キャンパスツアー。
駐車場のすぐそばの金色の丸い屋根の建物(The Golden Rondelle劇場)が受付所になっていて、駐車場には案内板もあったので迷わず行くことができました。
ツアー参加者は私のほかに20人程。ほとんどがアメリカ人で、アジア人が一カップル。皆さん車で来たようでした。
ツアーガイドは、ベテランの女性と若いイケメン男性のお二人でした。
客は約10人づつ2グループに別れ、私は女性のガイドさんに案内してもらいました。
説明は英語のみ。翻訳イヤフォンも無しですが、とても分かりやすい説明でした。
持ち物検査はされませんでしたが、飲食物は持ち込み禁止。
(バックに隠せばわからないかも)
ツアーでは飲食自体が一切禁止なので、ツアー客用のカフェやレストラン、飲み物の自動販売機もありませんでした。
最初の受付所にはウォーターサーバーあったので、そこで水分補給しておいた方がいいと思います。
基本はガイドの案内について行くのですが、研究棟、そしてギフトショップと商品や飛行機が展示されているFortaleza Hallで、それぞれ10分くらいのフリータイムが設けられていました。
ツアー終了後は敷地内に入れませんので、もしギフトショップで欲しい物があれば、ツアーで案内される時に購入してください。
というわけで今回はほとんど写真を撮れなかったこともあり短いですがこの辺で。
See you guys soon!
ツアー内容詳細
期 間:3月~12月
催行日:木曜日~日曜日
料 金:無料(要予約)
ツアーコース:
- SCジョンソン社キャンパス ツアー
・管理棟と研究棟
・Fortaleza Hall(フォスター・アンド・パートナーズ設計)
・タイムライン・トンネル
・ギフトショップ
所要時間:約90分 - ウィングスプレッド ツアー
ライトが経営者の自宅として設計した、最大かつ最後のプレーリースタイルの住宅です。SCジョンソン社から約8キロメートル離れているので、両方のツアーを予約する時には注意が必要です。
所要時間:約1時間
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