10月中旬、秋なんだからどこかに出かけなきゃと 半ば義務感で箱根に行ってきました。
そういえば2015年の小噴火以来、気にはなっていたけれど、行ってなかったなぁと。
車で一時間ほど、とっても近いんですけどね。
以前、伊豆半島ジオパ-クの何かのアンケートの中に、伊豆ジオに興味を持ったきっかけか何かを問う設問がありまして、いくつかのもっともらしい選択肢が並ぶ最後に、「怖いもの見たさ」というのがあって、爆笑したことを思い出しました。
そうです、箱根行きも、実は「怖いもの見たさ」。
芦ノ湖を眺めながら持参弁当を食べたーい
我が家はそれぞれ食の好みが違うので、外食先を探すのに往生します。
なので、お弁当を持って行くのが、一番手っ取り早いんですが、観光地では、お弁当を食べられる場所を探すのに一苦労。
前回箱根に行った際も、下調べをせずに行って、たいそう困ったものですから、今回はちゃんと調べましたよ、はい。
神奈川県立 恩賜箱根公園
沼津方面から国道一号でひたすら箱根峠を目指し、芦ノ湖畔に降りてまもなくの公園です。
芦ノ湖にちょこんと飛び出た「塔ヶ島」という小さな半島(出っ張り)にあります。
県立恩賜箱根公園は、「旧箱根離宮」跡地に広がります。
観光地「箱根」の中心かつ離宮跡地だけあって、公園からの眺めは秀逸です。
芦ノ湖や周りを囲む箱根外輪山、富士の峰が一望でき、その見事さから「かながわ景勝50選」のひとつにも選ばれています。
出典元:神奈川県立恩賜箱根公園公式サイト
絶好のロケーションで入場無料!
駐車料金も格安 普通車 1時間 310円!
(2018年11月現在)
駐車場の係りの方に母の足が不自由であると伝えると、何と展望館まで車で行かせてもらえることになりました。
一般の方が歩いている道と同じ道を車で走るわけで、自然を楽しみたいと来園されている方に申し訳ないなぁと思いながら、くねくね道をぐるぐる走って、やっと頂上に到着!
旧離宮そのものは、関東大震災や北伊豆地震で失われてしまったそうですが、
現在は、芦ノ湖を見下ろす一等地に、離宮洋館を彷彿させる瀟洒な「湖畔展望館」があります。
写真撮り忘れました…
日曜日だったのに、あまり人は多くなく、一人で静かに過ごしているいる方も。
外国の方のほうが、自然の中での過ごし方がお上手なようにお見受けしました。
ゆっくりお弁当も食べられたし、さあいよいよ本命の大涌谷へGO!
2015年噴火以来の大涌谷を見に
箱根といえば大涌谷、谷間を噴煙が立ち上る箱根最大の地熱地帯です。
ロープウェーを使えばすぐなのですが、高所恐怖症の私には無理な話。
県道735号線を車で行きます。
当日は日曜日でしたが、途中まではスイスイと気持ちよくドライブ。
ところが!
734号線にさしかかるヘアピンカーブを曲がった瞬間! 目に入ってきたのは先が見えない渋滞の車列。
ご丁寧に「土日は、ここから大涌谷まで1時間前後かかります」と書かれた看板が。距離にして約1.3Km。 普通なら4分・・・
さらに沿道にはこんな注意書きも。

そういえば、窓を開けていると苦しいような気がして、マスクを装着。
それでもなんとか50分程度で現着。
2014年の時は、谷間にちょろちょろと吹き出ていた程度だったのに、モクモクと立ち上る白い噴煙の量に驚愕!
おそらく蒸気井だと思われるヒューヒューという音、
毒ガス注意喚起。
地殻変動も終息し、地震の回数こそ落ち着いてきたものの、火山ガスの量については、今もなお小噴火以前の状態には戻っていないそうです。
一応動画の方が雰囲気がわかると思うので動画をアップしてみました。
初めての動画のため、クォリティの低さはご勘弁ください。
小噴火前には行けた黒玉子茶屋にも行けませんでした。
2014年の写真はこれ↓

2015年の小噴火活動の推移については、下記の箱根ジオミュージアムサイトに、わかりやすい表があります。
2015年の箱根火山の活動について
箱根ジオミュージアム
国の火山噴火予知連絡会は、引き続き小規模な噴火への注意を呼びかけています。
箱根山は常時観測火山であり、温泉地学研究所という研究組織が、箱根火山のホームドクターとして観測情報を発信してくれているので、箱根方面に出かける計画がある方は、ぜひいろんな情報をチェックしてからお出かけください。
そうそう、第二次大戦中のことですが、母のお父さんが、東京で空襲にあって困っていた妹(つまり母の叔母さん)を自転車&リヤカーで箱根を越えて迎えに行き、家財を積んで帰って来たという話を、箱根を通るたびに思い出します。昔の人は本当にすごかった。
冬は積雪・凍結のため、箱根に行くのが難しくなってしまいますが、
また近いうちに行こう!
