前日の昼間はとっておきの晴天で暑さに辟易していたのに、晩からは激しい雷雨。
この日も不安定なお天気なので、近場の植物園に行ってみることにしました。
途中、道路の浸水であちこち通行止めになっていました。
目次
シカゴ植物園ってどんな所? Chicago Botanic Garden
大都会のエネルギー渦巻くダウンタウンから1時間弱の郊外にシカゴ植物園はあります。
面積は約1.56平方キロメートル。
といってもぴんとこないのでお馴染みの比較をすると、なんと東京ドーム(0.047平方キロメートル)33個分の面積になります!
シカゴ植物園は、クック郡(イリノイ州のシカゴがある郡)の森林保護区が所有し、シカゴ園芸協会が運営しています。
世界的に有名な植物のコレクションや展示があるこの庭園は、国内で最も訪問されている公共の庭園の1つであり、学習・科学研究も行われている優れた施設です。
シカゴ植物園には5万人の会員がおり、米国の植物園の中で最多なのだそうです。
参考:Chicago Botanic Garden 公式サイトより
シカゴ植物園のみどころ
駐車場から最初にアクセスする建物。
インフォメーションカウンターや、ミュージアムショップ、カフェがあります。
自然に溶け込んでいて何ともいい雰囲気の建物です。
植物園の中央に位置する園内最大の建物で、各種ホール、図書館、温室(Greenhouse)などがあります。中庭には盆栽コレクションが展示されていました。
グレートベースンへの出口はマッギンリー・パビリオン(McGinley Pavilion)。
屋根つきのイベントスペースで、ウェディングパーティにぴったりのロマンチックなロケーションでした。
- 盆栽コレクション
- 50~70年モノの盆栽
噴水がある大きな池。
横に目をやると、そこにはモネの絵のような光景が!
マッギンリー・パビリオンでは、この景色を見ながらウェディングなどのイベントができます。
バラ園はシカゴ植物園で最も人気があるスポットのひとつ。
バラの季節といえば6月ですが、5千本以上のバラが4月から11月くらいまで楽しめるそうです。
いかにも高そうなカメラ機材で撮影している人がちらほらいて、バラの撮影に魅了されるのは万国共通のようです。
隣にはビアガーデンもありました。
歩けなかったので行けませんでしたが、中心から少し離れた所に日本庭園があります。
日本から贈られた桜が開花する3月下旬頃に毎年イベントを行っているようです。
バラと並んで心躍る花、チューリップ!
ここには75万の球根が植えられているそうです。
早春に行くなら絶対に見たい場所のひとつです。
一面に咲くチューリップ、見たかった~。
- Fagus sylvatica ‘Pendula’ Weeping Beech 「しだれブナ」だそうです
- 蓮池
- りんご!
- 9月に入ったというのに紫陽花
- SERVICE PATH/STAFF (AND FOUR-LEGGED ANIMALS) ONLY ほほましいサイン
この植物園は、見るだけでなく学習の場も提供していて、各種セミナーの中には、「森林浴 Shinrin-Yoku Forest Bathing」というのもありました。
「Shinrin-Yoku」や「bonsai」は、すっかり英語になっているんですね。
Garden View Cafe でランチ
ビジター・センターにあるカフェ。もちろん外のデッキ席がおすすめです。
サンドイッチなどの軽食メニューから注文するほか、出来合いのお弁当やスナックを購入することもできます。
うま君はパニーニを注文、私は人生初の(遅すぎ)カリフォルニアロールを「Grab and Go」で購入。
カリフォルニアロールは、海苔が苦手なアメリカ人向けに、まず控えめに具を海苔で巻いて、それをまたご飯で巻くという不思議な食べ物。
でもこれが思ったよりイケました。ガリもついてたし。
うま君のパニーニは、今までの中でいちばん美味しかったとのこと。
ポテトチップをもらったら、これが最高! 自家製のチップスだそうです。
パッケージ販売はしてないので、ご飯を注文しないと食べられない貴重なものですよ。
ランチ: 11時~14時
ブランチ(土日): 8時~14時
弁当類・バリスタ(コーヒー): 8時~17時
- パニーニのサンドイッチ
- カリフォルニアロール
ギフトショップ The Garden Shop
同じくビジター・センターにあるギフトショップ。
鉢植えの植物や本、ボタニカル柄のアイテムやハーブ関連商品がいっぱい!
うま君はラベンダーのソープを購入。
Tシャツなどのオリジナルグッズも豊富でした。
営業時間をチェック
年中無休ですが、営業時間や行きたい施設がクローズしていないかどうか、サイトから確認することをおすすめします。営業時間のページは日本語も選択できます。
季節によってスケジュールが異なりますので注意が必要です。
シカゴ植物園への行き方
車での行き方はwebサイト及びナビで確認してください。
入園は無料ですが、駐車料金がかかります。
駐車料金: 平日 25ドル、土日祝 30ドル
*ネットから事前に購入することもできます。
*クック郡在住者は割引あり。
メトラのユニオン・パシフィック・ノース・ライン
(Metra-Union Pacific North Line)
▼ブレーサイド メトラ駅(Braeside Metra train station)
徒歩0.8マイル(1.3km)
▼グレンコー駅(Glencoe station)
(1) 植物園 往復トロリーサービス
期間: 5月12日 ー 9月1日(2019)
運行時間: 9時30分~17時30分
往復のトロリーチケットは一人当たり2ドル
*期間限定なのでサイトか電話で要チェック
(2) Paceバス 213番 「Northbrook Court」行き
*日・祝は運休
▼ハイランドパーク駅(Highland park station)
Paceバス 213番 「Northbrook Court」行き
*日・祝は運休
<Paceバス最新情報>
Pace Suburban Bus Service((847)836-7000またはpacebus.com)
ゴミの分類
上の写真はカフェのセルフ片付けコーナー。
ゴミは3種類に分けられていて、食べ残しなどは compostへ入れます。
「recycle 再利用」・「compost 堆肥用」・「waste 廃棄用」
持続可能性への取り組みについては、太陽光発電やリサイクル可能な食器の利用などは広く浸透していますが、残飯を堆肥用に分類するのは初めて見ました。
まとめ センス抜群の植物園でした
地形を活かした秀逸なランドスケープデザインで描かれ、イギリスやフランスの庭を訪れているような、湖沼の森にいるような素晴らしい体験ができる場所です。
日本の○○花鳥園などとは全然違い、過度な演出はありません。
池にアヒルボートもなければ、コインを入れると動く遊具もありません。
子供たちは、自然を相手に五感をフル稼働して感じとったものを吸収していきます。
シカゴ植物園は、大人にとっても子供にとっても植物園の理想形だと思うのですが、なぜ日本だと民間はテーマパーク化してしまい、公共は面白味がない施設になってしまうのか。
会員、ボランティア、観光。個々ができる形で参加したくなる魅力的な植物園でした。
2018 シカゴの旅
