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クリスマス in シカゴ 2019

christmas in chicago2019/TAOブログ

イルミネーション輝く街に人々が集い、高揚する気持ちを共有できた2019年が遠い昔のようにも感じますが、きらきら光るホリデーシーズンのシカゴは私の一番好きな季節です。
こちらの記事では、イリノイ州最大の都市シカゴ市(City of Chicago)エリアのおすすめクリスマススポットを一覧でご紹介しています。

下の動画からもご覧いただけます。

シカゴユニオン駅 Union Station

Union Station 2019/TAOブログシカゴユニオン駅 グレートホール

通勤列車メトラと長距離列車アムトラックが発着する『ユニオンステーション』。数々の映画の舞台にもなった本館グレートホールもクリスマス一色。
大きなツリーを中心に構え、いたる所にクリスマスディスプレイが施されていました。
アムトラックの上級クラス乗客用のラウンジにも、あちこちにツリーが飾られていて、1925年開業当時の雰囲気への想像をかきたてられます。

シカゴの顔にふさわしい威信あるボザール様式(アメリカン・ルネサンス)の建物に、クラシックなデコレーションは本当に良く似合います。
メトラやアムトラックに乗らなくても、この季節にシカゴに行ったら必ず訪ねてほしい場所 No.1です。

クリスマスマーケット Christkindlmarket

christmas market chicago/TAOブログChristkindlmarket Chicago クリスマスマーケット

シカゴのクリスマスマーケットは、この時期 絶対はずせないイベントです。
伝統的なドイツスタイルの屋外ホリデーマーケットは、市庁舎前のデイリープラザで11月中旬から12月24日まで開催されます。

ドイツの伝統的なくるみ割り人形やビールジョッキ、クリスマスオーナメント、衣類などの物販からホットワイン、ホットチョコレート、ドイツ料理などの屋台が並びます。

ただ、本当に混みます。
私たちが行った12月21日の土曜日は激混みで、全体を見て回る以前に、なかなか前へ進めない。ジャーマンドッグを買っても、食べる場所がない、座れない。結構たいへんな目にあいます。そんな苦労も楽しい思い出なんですけどね。
クリスマス直前ではない平日だと少しはマシなんでしょうか。

シカゴカブスのホームであるリグレーフィールドでも開催されるようですが、ループ地区にあるデイリープラザの方が賑やかです。(って、わざわざ混んでる方を選んでるんですけどね。)
※リグレーフィールドは開催期間が異なります。
2020年は感染拡大によってオンラインショッピングのみの開催になりました。

トンプソン・センター James R. Thompson Center

トンプソンセンター/TAOブログトンプソンセンター

州政府のオフィスですが、フードコートやショッピングモ-ルも入っているビル。
休館で中に入れなかったので、外から吹き抜けの内部を覗いて撮影したものです。

宇宙船のような外観には賛否両論あるらしいのですが、歴史的建築物がひしめく中に突如現れる宇宙船もアリと言えばアリかなぁと…。

メイシーズ百貨店 Macy’s on State Street

Macy's on State Street/TAOブログMacy’s on State Street

マグマイルができる前まで、ショッピング&エンタメ街としてシカゴをけん引してきたステート・ストリートにある百貨店。
クリスマスのウィンドウディスプレイ、7階のアトリウムに置かれた大きなツリー、そのツリーの下で食事ができる レストラン『Walnut room』はシカゴの代表的なクリスマススポットです。

驚くほど混んでいて近づくことすらできなかった『Walnut room』ですが、吹き抜けなんだから8階からレストランやツリー全体が見渡せた!ことに後から気が付いて非常に悔しい思いをしました。

Frango chocolate/TAOブログFrango mint chocolate  “Marshall Field’s Holiday Walnut Room Tin”

『Walnut room』入り口近くには、ミントチョコレートで有名なFrangoのカフェがあります。
そこで見つけたのが、『Frango Marshall Field’s Holiday Walnut Room Tin』!
『Walnut room』とクリスマスツリーの絵柄のクラシックなクリスマス缶です。
クリスマス直前だったので半額になってました。

中身はミントチョコレートで、昔何度かお土産にいただいた懐かしい味。
私は苦手ですが、知人は絶賛。好き嫌いが激しく分かれるチョコレートなのです。(Frangoはミントだけでなく他のフレーバーも販売しています。)

缶にも書かれているMarshall Field(マーシャル・フィールド)は、ここメイシーズ前身の百貨店です。
マーシャル・フィールドさんが、シカゴ大火で焼け野原となったシカゴに世界一の高級百貨店を建てると宣言し、短期間でみごと実現したのだそうです。
米国でも有数の実業家となったフィールドさんは、フィールド博物館に資金を出したり、シカゴ大学に土地を提供した名士でした。
彼の葬儀の日には、ステートス・ストリートのすべての店が閉店し、シカゴ商品取引所は午後の取引を中止して弔意を表したという逸話があるほどです。

マーシャル・フィールドは、1929年にFrangoの会社と商標を取得し、その後1999年までの70年間、この百貨店の13階でFrangoチョコレートを製造し続けました。夢がありすぎ…もはや伝説のチョコレート!

2004年、マーシャル・フィールドとFrangoはメイシーズに買収されましたが、シカゴが誇るハイエンドデパートが庶民派メイシーズになったことに、市民の怒りは相当なものだったとか。
市民が大事にしていたマーシャル・フィールドの名前は、象徴的な時計の下のプレートに今も残されています。

2017年には、ギャレットポップコーンが、Frangoのマーシャルフィールドレシピの権利を購入。ギャレットも80年近い歴史を持つシカゴの会社ではありますが、この百貨店だけでしか手に入らないハウスメイドのチョコレートであって欲しかったなぁ。

メイシーズに行くことがあったら、Frangoチョコレートの流浪の歴史も併せて思い出してみてください。

Frangoのミントチョコレートは、米国アマゾンから日本発送も可能ですが、楽天市場で日本語で注文できるようになりました。
(販売代行会社は楽天株式会社で、個人輸入扱いになります。メイシーズとはレシピが違う可能性があります。)

Frango Dark Mint Chocolates 15-PC

ホリデートレイン Holiday Train

CTA Holiday train/TAOブログ息子うま君と私たぬ子の自撮り。サンタさん、ちゃんとカメラ目線。ありがとうっ!

シカゴ交通局(CTA)が運行するクリスマス列車。
色とりどりのライトで飾られた6両編成の列車の中ほどにサンタクロースやトナカイを載せた台車(オープンカー)があり、サンタは人々に「ホホホー、メリークリスマス」と声をかけ、手を振ってくれるのです。
これが見たくてホリデーシーズンのシカゴに行ったといっても過言ではありません。

本当は夜の闇を疾走する銀河鉄道のような写真を撮りたかったのですが、狙える場所と時間の設定が難しくてかないませんでした。
ホリデーバスも運行されているそうですが、列車より狙いが難しそうです。

私たちはメイシーズ近くの地下鉄Red Lineのレイク駅で列車を待つことにしました。
それぞれの駅での停車時間が長くなることもあってか結局20分ほど遅れ、やっと暗いトンネルから明るい光と賑やかな音が近づいて来ました。
そして何と、私たちの目の前にサンタの台車が停まったではありませんか!
夢がまたひとつかなった瞬間でした。

列車の中もふんだんに装飾されているのですが、乗車はおろか、人が多すぎて近寄ることもできませんでした。
そして、『サンタ列車』に乗れなかった人のために、後続の『エルフ列車』も運行されていますが、やっぱりこれにも乗れませんでした。
でも、こういう機会はお子様連れの方優先ですから仕方ない。

この時の様子は冒頭の動画に入っていますので、ぜひご覧ください。

この列車は、私たちに夢を与えてくれると同時に、チャリティーを目的としたものでもあります。従業員さんたちが自腹でフードバスケットを用意し、この列車で慈善団体などに届けているのだそうです。届けてもらった人は最高に嬉しいですよね。

そして列車の飾りつけも自分たちで行い、終わった後は会社に置かずに持ち帰るらしいです。楽しい思い出を本当にありがとう!

CTAのホリデートレインのサイトはこちら。

ジョンハンコックセンター John Hancock Center

360Chicago/TAOブログまばゆいばかりのジョンハンコックセンター

マグニフィセントマイルにある100階建てのビルで、名称が変わっても通称ジョンハンコックセンターと呼ばれています。
94階には、その名の通り360度見渡せる展望台があります。
展望台行きエレベーターは、事前にネット予約しても乗るまでに30分超待たされました。
一旦エレベーターに乗れば、世界有数のスピードで展望台に到着します。

目の前に広がっていたのは息を飲むほどみごとな夕景。
橙、紫、青、濃紺のグラデーション、色と光の饗宴。
夕暮れと夜の絶景を一度に味わえて、今までの人生のご褒美をもらったような気分でした。

ウィリスタワーにも103階に展望台がありますが、ジョンハンコックセンターの方が展望台面積が広いそうで、混雑を極めた訪問時でもゆっくり見て回ることができました。

自由に座れるベンチや、飲食店、ギフトショップも展望階にあり、時間が許す限り自分なりの滞在が楽しめるし、ミシガン湖が眼下に見られるので私はこちらの方が好きです。

蛇足1)2018年、ジョンハンコックセンターのエレベーターが、95階から落下するという事故が発生。奇跡的に11階で止まったため乗客6人は全員生還したそうですが、エレベーター落下の恐怖は想像したくもないです。

蛇足2)このビルはテナント、オフィスの他、居住用にも使われており、一例ですが、2ベッドルームのお部屋で $830,000(9千万円弱?)なのだそうです。高い?安い?

360chicago /TAOブログ300メートルの高さの展望台からマグマイルを見下ろす

ミレニアムパーク Millennium Park

観光地としてあまりにも有名なミレニアムパークには、クリスマスならではのイベントがあります。
ひとつは、シカゴ市が毎年市民から寄付された木を使って建てる大きなクリスマスツリー。
ツリーの点灯式は例年お祭り騒ぎですが、2020年はオンラインで行われました。

ふたつめは、スケートリンク!
ツリーの横にはミレニアムパーク・アイスリンクがあります。
高層ビルとまばゆいイルミネーションの中で滑る大都会のリンクで、かなり混みあっていました。

ミレニアムパークの湖側に隣接するマギー・デイリー・パーク(Maggie Daley Park)には、公園をグルっと回るスケートコース(Maggie Daley Park Ice Skating Ribbon)もあります。

そしてcloud gate(ビーン)に映りこむイルミネーションとスカイスクレイパーも、この時期でなければ見られない光景。
この時期、特に夕暮れからのミレニアムパーク体験は、忘れられないものになるはずです。

シカゴ科学産業博物館 Museum of Science and Industry

Christmas around the world/TAOブログChristmas around the world

科学技術の発展と工業化を謳ったシカゴ・コロンブス万国博覧会(1893年)でひとつだけ焼け残った建物を使っている、科学産業や工業の発展の歴史をテーマにした博物館です。
オバマ元大統領が近くのハイドパークに住んでいました。
実際のドイツ潜水艦U-505の展示や、アポロ8号の宇宙船、鉄道の壮大なジオラマほか、75の主要展示ホールに2000以上の展示品が展示されているそうです。
興味があるものだけでも1日では足りません。一人で2日くらいかけてじっくり見て回りたい博物館です。

入ってすぐのホールでは、高さ45フィートのグランドツリーが来館者を迎えてくれます。グランドツリーの周りを、日本を含むシカゴ在住のコミュニティーボランティアによって飾られた各国のツリーが取り囲んでいます。

ロックフェラー記念礼拝堂 Rockefeller Chapel

ロックフェラー記念礼拝堂/TAOブログロックフェラー記念礼拝堂

シカゴにはたくさんの有名大学がありますが、ロックフェラーが作った私立大学『シカゴ大学』は、いろんな意味で最も有名な大学ではないでしょうか。
ネオ・ゴシック建築の堂々たる建物、斬新な建物、モダンな建物が広大な敷地内に散在する中でも一段と重厚な姿でそびえるロックフェラー記念礼拝堂は、ロックフェラーから大学への最後の贈り物だそうです。

12月24日にはクリスマスミサがあったようで、たくさんの人々が入って行きました。内部も見たかったけれど、厳粛な雰囲気に恐縮して外からだけ撮らせていただきました。

また、大学に隣接して(というかほぼ敷地内)、フランク・ロイド・ライトの傑作ロビー邸もあります。

シカゴ大学、シカゴ科学産業博物館、シカゴ万博については、語りつくせないほどの内容があり、そのうち詳細な記事を書きたいと思っていますが、一応クリスマスの風景ということで簡単なご紹介まで。

ルーカリービル Rookery Building

ルーカリービル/TAOブログルーカリービル ライトコート

シカゴ商品取引所のすぐ近くにある茶色のビル。
素人には一見地味に見える外観ですが、米国の国家歴史建造物にも指定されており、私の想像を蹴倒すほどの建物だったのです。

大火後のシカゴの青写真を作ったダニエル・バーナムとジョン・ウェルボーン・ルートによって設計され、1886年に完成した際には、アメリカで最も広くて高級なオフィスビルだと評されました。

ロビーは瀟洒なガラスの天井が覆い、まるで植物園の温室のように燦燦と光が差しこみ、これがオフィスビルなのか、と目を疑うほどの空間が広がっています。

有名な螺旋階段やBurnham Library(バーナムの書斎)を見るにはツアーに参加する必要がありますが、1階ロビーだけなら自由に入れますので、近くまで来たら絶対にひと目見ておかれることをおすすめします。

グースアイランドビール Goose Island Taproom

Goose Island Taproom/TAOブログGoose Island Taproom

息子の愛飲しているGoose Islandビールのブルワリーツアーに参加しました。
場所は今若者に人気のウェストループのアッシュランド駅。ブルワリーが多い街です。
駅の周りには目立った商店街などはなく、ひたすら工場や倉庫が並んでいて、駅から10分程度歩いても人の気配がなくて、間違っても一人で行ってはいけない雰囲気。

しかし打って変わって Goose Island Taproomの前にはたくさんの車が停車していて(いいのか?)、Taproom内部は満席、ホリデーシーズンをめいっぱい楽しむ若者であふれていました。Taproomに置かれていたフードメニューが、近所の和食屋さん?からのお取り寄せだったのが新鮮でした。

相席のシカゴアン曰く、近隣のブルワリーツアーの中では Goose Islandが断トツだそうです。ローカル感満載で、こちらも超おすすめです!

フルトンマーケット Fulton Market, West Loop

Fulton market/TAOブログフルトンマーケットのShake Shack

アッシュランド駅の隣がモーガン駅。
この一帯はフルトンマーケットといって、以前は一帯に多くの食肉加工場が集まっていたエリアです。
近年、Google、ダイソン、マクドナルドほか大企業が進出してきたり、おしゃれな飲食店やショップも増え、流行のホットスポットになっているようです。
巨大なフードコート『Time Out Market』もこの駅のすぐ近くです。

私たちは、ネットで高評価だった イタリアン『Formento’s』で夕食をいただきましたが、グルメとは縁遠い私の口には合わず。
スパゲティミートソースで充分だから、山羊チーズは勘弁して…。

無事に旅行できる日を楽しみに

静岡で生まれ育った私、シカゴの冬に万全の備えで挑んだのに、2019年末は記録的な暖冬でした。
雪のシカゴは撮影できませんでしたが、旅行に出られない分、昨年末のシカゴ旅行について順次アップしていきたいと思っています。
また無事に行ける日を楽しみに。

ABOUT ME
たぬこ
たぬこ
インターネット黎明期よりずっとネット関係の仕事をしていましたが、その後ECメインに。2018年までの13年間オーガニックコットン衣料の販売をしていました。現在はTAOのライター兼管理をしている主婦(仮の姿?)。ちなみに写真は大昔のヤツです。


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