2017年のシカゴ滞在中は息子うま君の日帰り手術の看護と、病院、薬局、スーパーの往復でしたが、今回2018年 やっと念願のダウンタウンに行くことができました。
その時の観光動画を作成してみたものの、もともと公開するために撮影していないのでお見苦しいとは思いますが、動画でなければ伝わらない音や雰囲気を感じてもらえると嬉しいです。
本ブログでは、動画では語りきれない旅の詳細をご紹介します。
*冒頭の写真は、メトラ車窓から見た踏み切りの遮断機
メトラ(Metra)はシカゴの通勤鉄道
昨年ウーバーのドライバーさんが「あれ、通勤列車だよ」と教えてくれて以来、ぜひ乗ってみたかった二階建ての通勤列車メトラ。
その時は「ふうん、朝の時間帯で通勤客がいっぱい乗っている電車なんだ。」とばかり思っていました。
しかし後日調べてみると本当に通勤用途がメインで、しかも電車ではなくディーゼル機関車の動力で走る列車。電化されている路線もあるようですが、乗ったのはおそらくディーゼルだと思われるので列車と呼ぶことにします。
朝晩は本数も多く走っていますが昼間は少ない。
中には土日祝は運休の路線まであります。
週末に運行している路線でも客数が少なくなる土日は、2日間メトラ乗り放題で10ドルのパスを発行するなど大盤振る舞いです。
日本の鉄道も、平日は主に通勤通学用にダイヤが組まれているから似たようなものですけれど、さすがに週末に休むことはないと思いますし、普通に「あれは通勤鉄道」と呼ばれるのを聞いたことはありません。
初めて聞く通勤鉄道(Commuter Rail)という言葉は、私にとってすごく新鮮に響いたのです。
さあ今回は、そのメトラに乗ってダウンタウンへ!
うま君ちの近くの路線は平日運行のみ、終電もめちゃ早い不運な路線。
しかたなく少し離れたMilwaukee District North Lineという路線のレイククックロード駅に車を停めて、シカゴユニオン駅に向かいます。
時間ギリギリで乗る前に撮影ができませんでしたので、Metra公式インスタグラムから写真をお借りしました。これは私達が乗車した駅の次のノースブルック駅だそうです。
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メトラの駅にはかなり広い駐車場が併設されていますが、日本の駐車場のようにバーで遮断する囲い込みタイプのものではなく、フルオープン。
使用する時は、自分の駐車場所を指定して自動発券機?に料金を入るだけ。
1日1.5ドル。 日本では考えられない太っ腹!
おつりは出ませんので小銭が必須です。
駐車場は別途管理会社が運営しており、駅によってシステムが違うそうです。
メトラの駅には改札もありません。
駅舎をスルーして駐車場から直接ホームに行くことができます。
駐車場からホームまで段差はなく、列車に乗ってから階段が3段あります。
ドアの幅も広くて日本の二倍くらい。
誰でもホームに入れてしまうから、入場券という発想もないんですね。
見送り・お迎えし放題。自由だなぁ。
普通に車を停めてそのまま列車に乗れるって、あまりにオープンすぎて、パ○ツ履き忘れたみたいな感じ。(失礼)
でもこういう感覚、好きだなぁ。
さて、私達が利用した時間は駅が無人でしたので、切符は車内で購入するかアプリから購入しなければなりません。
車掌さんからだと現金になってしまうので、シカゴの交通機関共通で使える(はずの)Ventraアプリをダウンロードしてクレジットカードで購入することに。
まだ購入できてないのに列車が到着してしまい(汗)、とりあえず乗車、ギリセーフで車掌さんの検札に間に合いました。
そんなこんなで、ゆっくりメトラの姿を拝めない悲しい旅立ちとなりました。
いよいよメトラで出発!
ほとんどのメトラは二階建。短時間集中大量移送向けでしょうか。でも内部中央は吹き抜けになっていて、車掌さんは1階に居ながら二階の乗客の切符を確認できます。
ギャラリーカーと呼ばれるタイプの客車なんだそうです。
大量に運べるんだか運べないんだか、よくわからない作り。。
メトラの車両の多くが日本車輌製造(株)で作られているそうです。私達が乗った車両も高確率で日本車輌製だったかもしれません。
乗っている時には気づきませんでしたが、窓ガラスの色が緑でした!
遮光のためらしいですが、全ての列車が緑色の窓ではなさそうです。
乗り慣れた東海道線と違って、海や山がまったく見えない中西部の平野。
ひたすら豊かな緑や点在する建物の合間を走り抜けていきます。
終点に近くなるにしたがって、建物が密集しだし、建物の高さもどんどん高くなり、12駅目シカゴユニオン駅に到着しました。
鉄道の旅(たった50分だけど)、最高!
終点ユニオン駅は屋内。
何番線あるのやら、ずらりと電車が並んでいます。
熱気、音、油臭さが交じりあって、ものすごい迫力。
日本では味わえないこの雰囲気に大興奮でした!!
- シカゴユニオン駅到着
- 広いメトラの乗車口
- すごい迫力の屋内

シカゴユニオン駅 有名な大階段はどこ。。
メトラもさることながら、楽しみにしていたのがユニオン駅。
映画にも登場した威風堂々としたグレート・ホールと大階段、その場に立つ!と心に決めていたはずが。。
次に乗るバス停探しに気をとられ、早々に階段を上がって外の裏道に出てしまいました。道を探しながら、できるだけ周囲の人を映さないようにしてたので、撮影できたのは床ばかり。
有名な大広間は、本来ならこんな感じ。
この駅は、全米を結ぶ鉄道アムトラック(Amtrak)の拠点のひとつ。
アムトラックも憧れの鉄道ですが、なにしろ重大事故が多いから、1区間くらいいつか乗ってみたいものです。
いろいろ後ろ髪をひかれつつ、ユニオン駅を後に。
Ventraチケットアプリ&発券機に遊ばれる
CTAはシカゴ交通局のことで、シカゴ市内の鉄道とバスを運行しています。
早速先ほどのチケットアプリ Ventraで、CTAの交通機関が1日乗り放題の1dayパス 10ドルを買おうとしたのですが、CTAのシの字も見あたりません。
サイトには、CTAもメトラも「all in one」って書いてあったのに。
仕方なく、うま君と私はそれぞれ券売機にトライしたものの、なぜかクレジットカードが使えず、結局現金で購入することになってしまいました。
この時うま君、20ドル札しか持ち合わせがなくて、券売機に20ドルを投入してしまうという愚挙に出ました。
もちろんここでも、おつりは出ません。
(注)おつりに関する記載場所は機械によってまちまちなので、目をさらのようにして確認しましょう。
それにしても例のVentraアプリ、サイトを見直してみました。
Ventraには何度もリチャージして使うプラスチック製の「カード」と、使い捨ての紙製「チケット」の2種類あります。
アプリでCTAの切符を買うには、事前に「Ventraカード」購入が必須で、そのアカウント番号をアプリに登録しなきゃ何も始まらないってことらしいです。
ややこしい。。
Ventraアプリでは、CTAの切符は買えないそうです。
Ventraカードをアプリに登録すれば、デポジットの5ドルが戻ってきて、アプリ上でクレジットカードなどからチャージできるというものだそうです。
※2019年終盤頃からは、VentraカードをiPhoneに登録すれば、鉄道やバスの改札でiPhoneをタップして使えるようになるようです。(2019年5月20日修正)

祝!CTAバス初乗車
動画の中では、124番のCTAバスに乗ると意気込んでいましたが、待てど暮らせど来る気配なし。
他に停車中のバスがあったので運行ルートを調べたら、運よく目的地を通るらしいのでそれで行くことにしました。
でもそのバス、エンジンはかかっているんだけど、運転手さんがいない。
乗り場に一人だけいたアフリカンアメリカンの男性に
「このバス運転手さんいないけど、乗ってもいいと思います?」と聞いたら、
「大丈夫、彼女すぐ戻るよ。」と少し独特なアクセントで応えてくれました。
え? カノジョって言った? まあいいか、お礼を言ってバスに乗車。
しばらくしたら、運転手さんが戻ってきました。
確かにアフリカンアメリカンの女性でした。
こんなに大きなバスを女性が運転するんだと驚きました。カッコいい!
私達が人生初のCTAバスに乗り込んだ時、先に座っていた女性が一生懸命ポケモンgoやっていたのを見て、めちゃめちゃ感激しました!
だって日本発のゲームが、シカゴの日常に溶け込んでいたんですから。
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CTAのバスもちゃんと撮影できませんでしたので、CTA公式インスタグラムからお借りした写真でバスをご覧ください。車体が長い!
乗り方はsuicaと同じで、先にVentraチケット(または Ventraカード)をリーダーにタッチしてから乗るのですが、私達はタッチしないで座ってしまいました。
後から乗って来た人が最初にタッチしてるのを見て、降車時におそるおそるタッチ。でも運転手さん別段の反応なし。どうでもいいみたい。
ま、いっか。(シカゴに来てからこればっかり。こうやって米国体質は作られていくんだろうか?)
CTAバスは、まるで観光バスのようにダウンタウンの中心部をゆっくり走ってくれるので(というより車が多いので早く走れない、都バスと同じ)、あっちこっちキョロキョロして観光客丸出しでした。
どうしよう、楽しすぎる!ずっとCTAバスに乗ってたい。
降りる時は、窓の所を横に這っているヒモを引っぱって運転手さんに知らせます。
私達はシカゴ川が見えてきた所でヒモを引いて合図し、渡りきった停留所で下車しました。動画にあるアップルストア ミシガン通り店の前です!
長くなってしまったので、肝心なダウンタウンの模様は次回に。
2017 うま君が手術! 母シカゴへ
2018 シカゴの旅
